この章では、回路基板やRaspberry piで計測するセンサーの値や赤外線カメラモジュールで撮影した画像を、GoogleスプレッドシートやSlack、さくらのVPSの各クラウドサービスを利用し、可視化を行います。


1.各サービスの説明と機器の作成

作業時間:10分


・Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシートは、水位、水温、雨量等のデータ保存や、最新24時間のグラフ表示が可能です。また、無料で使用可能なサービスとなる為、ランニングコストがかかりません。


・Slack

Slackは、水位、水温、雨量、画像情報等、閲覧することが可能です。こちらも無料で使用可能なサービスとなる為、ランニングコストがかかりません。

※Slackを用いて可視化するには、Googleスプレッドシートの利用が必要となります。


・さくらのVPS

さくらのVPS(Virtual Private Server)は、水位、水温、雨量、画像情報等、全てのデータの閲覧、保存が可能です。さらに深層学習を用いて水位予測や、LINEへの通知も行います。
しかし、さくらのVPSを利用するには、サーバーの構築や、ドメインの設定等行う必要があります。
さらに、さくらのVPSやさくらのドメイン、水位予測をする為にYuMake合同会社時系列天気予報APIが必要となり、月々の費用が発生します。

項目費用(税抜)
さくらのVPS月額800円~
さくらのドメイン年額1886円~
YuMake合同会社
時系列天気予報API
月額6000円

機器の作成

これまで作成した回路基板とRaspberry Piを用い、機器の作成を行います。まず、下記の物品を準備します。

作成した回路基板
電源コードとACアダプター
Raspberry Pi
赤外線カメラモジュール
水位・水温センサー
雨量計
水を入れた2Lペットボトル(上側の部分をカット)

次に、Raspberry Piに赤外線カメラモジュールの接続を行います。Raspberry Piのカメラ接続部分の端を持ち上げます。

赤外線カメラモジュールのリボンケーブルを差し込みます。この時、青色の部分が画像のようにEthernetポート側になっていることを確認します。

Raspberry Piのカメラ接続部分の端を下げリボンケーブルを固定します。

作成した回路基板を準備します。

回路基板をRaspberry Piに接続します。
接続は、Raspberry Piの2×20ピン箇所に回路基板のピンソケット部を差し込みます。
※この時赤外線カメラモジュールは右側になるようにすること。

回路基板に電源コードを接続します。※コンセントはまだ接続しない

雨量計と水位・水温センサーを回路基板に接続します。画像のように、雨量計が上側、水位・水温センサーは下側のジャックに接続します。

Raspberry PiにHDMIケーブル、マウス、キーボードを接続します。

水を入れたペットボトルに水位・水温センサーを入れます。

機器の作成は以上です。


次の節ではGoogleスプレッドシートの準備を行います。

次の節:Google スプレッドシートの使用準備